『誰かの花』がスクリーンに帰ってきます!
横浜のミニシアター、シネマジャック&ベティが開館30周年記念で製作した映画『誰かの花』。突然の事故がもたらす人間ドラマを描いた名作が、12月20日からジャック&ベティ開館34周年記念として1週間限定で再上映されます。
鉄工所で働く孝秋は、薄れゆく記憶の中で徘徊する父・忠義とそんな父に振り回される母・マチのことが気がかりで、実家の団地を訪れる。しかし忠義は、数年前に死んだ孝秋の兄と区別がつかないのか、彼を見てもただぼんやりと頷くだけであった。
強風吹き荒れるある日、事故が起こる。
団地のベランダから落ちた植木鉢が住民に直撃し、救急車やパトカーが駆けつける騒動となったのだ。
父の安否を心配して慌てた孝秋であったが、忠義は何事もなかったかのように自宅にいた。だがベランダの窓は開き、忠義の手袋には土が…。
一転して父への疑いを募らせていく孝秋。
「誰かの花」をめぐり繰り広げられる偽りと真実の数々。
それらが亡き兄の記憶と交差した時、孝秋が見つけたひとつの〈答え〉とは。
原案・脚本も務めた奥田裕介監督は地元・横浜の出身。子どもの頃から通った映画館、ジャック&ベティから「自由に作ってください」との依頼を受け、「横浜のご当地映画ではなく、ジャック&ベティで上映されるような深い人間のドラマにしよう」と考え、自身の経験をもとにこの映画を作りました。この映画が投げかけるテーマは、今回の再上映に際しても全く古びているものではありません。
DVD発売、配信などされていないこの作品をご覧いただける、貴重な機会です。12月20日から、シネマジャック&ベティのみの限定上映です。バリアフリー音声ガイドには弊社が制作協力をしました。対応アプリはUDCastです。
ぜひ劇場へ足をお運びください。





